学生時代にアルバイトをしていた時の体験談。
「忘年会」で店が忙しい!という学生をTwitterのタイムラインでちょこちょこ見たので。
なぜ「単価5000円」なのか
学生客が多いと、また違った能力が必要になってくるため、社会人ターゲットのお店について取りあげたい。平均単価5000円くらいであれば、ほぼ学生宴会はない。
私のバイト先は、法人営業の担当者がいたし、官公庁、学校の先生なんかもよく来た。某プロ野球選手が合コンしてたこともある。
このような店では、「接客」スキルの要求水準が高くなる。「接客」とは、「会話力」「洞察力」「時間管理能力」だと思っていて、この訓練は、のちのち役に立つことが多かったため、ぜひおすすめしたい。
ちなみに、社外の人を接待するときに、5000円以下だと「接待交際費」じゃなく「会議費」等で処理できて、税金計算で少し有利になる、みたいな裏事情がある。(詳しい話は割愛)
「宴会卓」の担当がおすすめ
「宴会卓」とは、20人以上の団体客を通す部屋のことである。(バイト先の用語だった)
大抵「5~7品の料理」を「2時間~2時間半」で提供する、コース料理が一般的だが、これがなかなか難しい。
参考までに、某上場企業の忘年会を担当した時の、私の仕事を洗い出してみる。
①「幹事に挨拶・打ち合わせ」
宴会には「段取り」がある。「最初の挨拶」「乾杯」「出し物等」「締めの挨拶」etc…。これを把握しておかないと…
・乾杯の時に飲み物がない!
・挨拶の最中にラストオーダーの時間が到来
・終了時間になったのに終わってない!
など、宴会の進行に支障が出てしまう。できれば前日までにやっておくのが望ましい。
②「乾杯の飲み物準備」
「瓶ビール」は勝手についでくれるので問題ない。大事なのは「カクテル」「ソフトドリンク」の方だ。(正直、飲み残していいから乾杯だけビールでやってくれと何度も思った。)
乾杯前挨拶の長さが読めない、というのも非常に難しい。
③「料理の提供」
当然、コースの内容を覚えることは必須。その上で、どのタイミングで厨房に「Goサイン」を出すか、が難しいポイントだ。
人数、料理の種類で大体の時間はわかるが、最も大事なのは「店の混雑状況の把握」
「混んでいるときは早めに」依頼しなければ、想定した時間に料理が出来上がらず、とても困る。
④「会計・領収書準備」
会社の忘年会では、必ず領収書を準備する。事前に決済しておくことが望ましいが、幹事の来店が遅く、後ろ倒しになってしまうことがある。
領収書、ってのは面倒で、「書き損じを必ず記録しておく」「宛先が空欄はダメ」「最初に¥マーク、末尾に_ (改ざん対策)」など、最初はわからないことがたくさんあった。
ちゃんとやらないと、税務署からおとがめがある。
就活面接で聞かれた「身に着いた能力」
「居酒屋のアルバイトで、どんな能力が身に着いたと思いますか?」と聞かれた。
先述したが、「会話力」「洞察力」「時間管理能力」だと思っている。
「会話力」…会話から、相手の要求を正確に読み取る、あるいは引き出す。
「洞察力」…混雑状況、テーブル上の料理・飲み物の状況を把握し、適切な行動をとる。
「時間管理能力」…与えられた時間内に終わらせる。
3個出すと印象に残りやすい、みたいなテクニックがあった気がする
怒られた体験談 居酒屋店員にやさしくなれるかも?
お客さんには何度も怒られた。自分が悪いこともあれば、どうしようもないこともあるが、大事なのは「誠意をもって謝る」ことしかない…
「料理をこぼした」…自分が明らかに悪く本当に落ち込む。稀に小さい子が走り回ることがあり、それはキレそうになる。
「料理が出るのが遅い」…厨房がいっぱいいっぱいであっても、言い訳せずに謝る
「ドリンクが出るのが遅い」…同時刻開始の宴会が重なると稀にある。対策は可能
「頼んだのと違う」…他の従業員がオーダーを取り違えるケース。言い訳せずに謝る。
「俺の権限で単品の日本酒を出せ」…そんなこと言ってない としらを切られたことあり。
「ここに立て(説教)」…提供が遅れて余計クレームがくる。
多少のことは、大目に見てあげようね。
コメント