ヤマアラシのジレンマ。ハリネズミと言い変えた方が分かりやすいかもしれない。
鋭い針毛を持つヤマアラシは、互いに寄り添い合おうとすると、自分の針毛で相手を傷つけてしまうため、近づけない、というジレンマ。(Weblio辞書)
親密な関係になればなるほど、お互いを傷つけてしまうジレンマのことを言う。(傷つけてしまうことを恐れて親密になれないことも言う?諸説)
人と仲良くなりたいときの距離のとり方は案外難しい。仲のいい友人だからといって、からかいすぎて傷つけてしまったり、恋人だからと適当な態度をとって怒らせてしまったり。反対に「本当の自分を知られたら嫌われるのではないか」と気になって必要以上に距離を置いてしまうこともある。近づきすぎない、遠ざかりすぎない、適度な距離感。これを探すのは意外と難しいものだ。
私には比較的何でも話せる友人がいる。しかし、彼らにも言いたくないようなクズエピソードも5,6個ある。踏み込まれるのが怖い、踏み込まれたくない、という感情はきっとだれもが持っている。私は、それくらいでちょうどいいと思う。他人に対しても、必要以上に知ろうとせず、適切な距離を保つ。むしろその方が、いい関係性が築けることもあるだろう、私はそう思っている。
私はこんな感じであるため、「腹黒い」という印象を与えることもある。ゆーたろは本当は私のことを嫌っているのではないか、ウザがっているのではないか、といった感じだ。そのせいで、人が離れていくこともある。非常にさみしいものだ。踏み込まれたくないところはちゃんと自衛するから、気にせず接してほしいな。
距離を置きすぎることによる疎外感、仲良くなった後にやってくる「嫌われる恐怖」。人間関係というのはめんどくさい。でも、人とつながることはやめられない。人間というのは、愚かな生き物だ。